追証なし・最大レバレッジ100倍が魅力の海外取引所、ビットメックス。
取引するときに気になるのが、手数料ですよね。
「ビットメックスの手数料ってどのくらいかかるの?」
「ビットメックスの手数料は、他の取引所に比べて高い?安い?」
「ビットメックスって、いろんな手数料があって分かりにくいんだけど・・・」
当記事では、そんな疑問をお持ちの方に、ビットメックスの手数料について完全解説します。
手数料をうまく使いこなさないと、手数料のほうが高くついて損してしまう、なんてことも。
手数料の攻略テクニックや、手数料で稼ぐ裏ワザについてもご紹介しますので、お見逃しなく!
目次
ビットメックスの手数料
(1)入金手数料
ビットメックスでは、入金手数料はありません。
ビットメックスは日本円に対応しておらず、ビットコインで入出金をする必要があります。
そのため、まず日本の仮想通貨取引所で日本円をビットコインに換えてから、ビットメックスに送金する必要があります。
他の取引所からビットメックスに入金すると、入金した金額がそのまま残高に反映されます。
ただし送金元の取引所で送金手数料がかかりますので、送金元の取引所の送金手数料をチェックしておきましょう。
(2)出金手数料
ビットメックスでは、出金手数料はありません。
ただし、ビットメックスから出金するときに、少額のビットコインネットワーク料金がかかります。
マイナーに支払うネットワーク手数料です。
この料金は、ブロックチェーンの負荷をもとに変動します。
ここでは最低金額が表示されます。
最小料金の0.001BTCが推奨され、0.0002BTC以上が義務付けられています。
この料金を高く設定すると、優先して送金処理が行われます。
マイナーは処理を行うと手数料を受け取れるので、より高い手数料のものを処理したいからです。
ネットワーク手数料が固定されているところも多いのですが、ビットメックスでは状況に応じて変更できるのが嬉しいポイント。
なお、ビットメックスの出金処理は、1日1回、日本時間の22時のみに行われますのでご注意ください。
出金を取りやめたくなった場合は22時より前にキャンセルをすれば、出金処理は行われません。
(3)決済手数料
決済手数料とは、保有しているポジションを清算するときにかかる手数料です。
ビットメックスでは、ビットコインの先物取引のみ0.05%の手数料が発生します。
例えば100万円のポジションを解消すると500円の決済手数料がかかります。
その他のFX取引、アップサイド利益契約、ダウンサイド利益契約では決済手数料はかかりません。
(4)メイカー手数料
メイカー手数料: -0.0250%
メイカー手数料とは、価格を決めて注文を出す「指値注文」の手数料です。
オーダーを注文板に並べて、マーケットを「メイク」するので、メイカーと呼ばれます。
注文板(オーダーブック)にはこのように価格が並んでいます。
ビットメックスの場合、この手数料が「マイナス」になっていることが大きな特徴です。
手数料がマイナスということは、ユーザが手数料を支払うのではなく、逆にビットメックスから手数料を受け取れるということです。
メイカー手数料は、オーダーが約定したタイミングで発生します。
例えば指値注文で100万円分のオーダーが約定した場合、250円をビットメックスから受け取ることができます。
(5)テイカー手数料
テイカー手数料: 0.0750%
テイカー手数料とは、価格を決めずに注文する「成行注文」にかかる手数料です。
注文板に並んでいるオーダーから「テイク」するので、テイカーと呼ばれます。
メイカー手数料に比べ、テイカー手数料は圧倒的に高くなっています。
メイカー手数料: -0.0250%
テイカー手数料: 0.0750%
メイカー手数料もオーダーが約定したタイミングで発生しますが、成行注文なのでオーダーと同時に約定します。
例えば成行注文で100万円分のオーダーが約定した場合、750円の手数料がかかります。
(6)Funding手数料
Funding手数料とは、FX取引でビットメックスの現物価格(インデックス価格)とビットメックス価格の間に乖離が生じた場合に発生する手数料です。
資金調達率、スワップポイント手数料とも呼ばれます。
現物価格(インデックス価格)とビットメックス価格の価格の乖離を調整するためのもので、手数料は買い手と売り手の間で発生します。
ビットメックスに手数料が支払われるわけではありません。
現物価格(インデックス価格)をビットメックス価格が大きく上回った場合、ロングポジションがショートポジションに手数料を払い、逆に現物価格(インデックス価格)をビットメックス価格が大きく下回った場合、ショートポジションがロングポジションに手数料を払います。
表にまとめるとこのようになります。
現物価格(インデックス価格)>
ビットメックス価格 |
現物価格(インデックス価格)<
ビットメックス価格 |
|
ロングポジション | 手数料をもらえる | 手数料を払う |
ショートポジション | 手数料を払う | 手数料をもらえる |
手数料は、8時間ごとに発生し、日本時間の5時、13時、21時に発生します。
手数料を払いたくない場合は、これらの時間になる前にポジションを解消しておけば、手数料は発生しません。
資金調達率は変動制で、‐0.375%~0.375%と大きな幅があります。
現在の資金調達率は、取引画面上で確認できます。
ここでは資金調達率のみが表示されているため、手数料の金額となる、資金調達額を知りたい場合は別途計算する必要があります。
簡単な計算式なので覚えておくと良いでしょう。
資金調達手数料=「資金調達率」×「保有ポジション量」
(7)アルトコインの手数料
ビットメックスでは、下記のアルトコインでの取引を取り扱っています。
- Bitcoin Cash (BCH)
- EOSトークン (EOS)
- イーサリアム (ETH)
- カルダノ (ADA)
- トロン (TRX)
- ライトコイン (LTC)
- リップル (XRP)
アルトコインの手数料は下記のようになっています。
メイカー手数料: -0.0500%
テイカー手数料: -0.25%
ビットコインの手数料と比較してみると、
ビットコイン | アルトコイン | |
メイカー手数料 | -0.0250% | -0.0500% |
テイカー手数料 | 0.075% | 0.2500% |
メイカー手数料はアルトコインのほうがお得。
テイカー手数料はアルトコインのほうが3倍以上かかる。
ということが分かりますね。
アルトコインでの取引はテイカー手数料が大きくなっていることに注意しましょう。
なおアルトコインのレバレッジ倍率はコインごとに異なります。
ビットコインのレバレッジ倍率は100倍ですが、アルトコインのレバレッジは下記のようになっています。
- レバレッジ20倍:カルダノ (ADA)、トロン (TRX)、リップル (XRP)
- レバレッジ33.3倍:ライトコイン (LTC)
- レバレッジ50倍:イーサリアム (ETH)
詳しくは後ほど解説しますが、レバレッジをかける場合、元本をベースに手数料が算出されるのではなく、取引量をベースに手数料がかかりますので注意しましょう。
他の取引所との手数料比較
(1)国内取引所との比較
ビットメックスの手数料が、他の取引所と比較すると高いのか安いのか、気になるところですよね。
国内取引所の手数料と比較してみましょう。
取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 | 資金調達 |
ビットメックス | -0.025% | 0.075% | 変動 |
DMM | 0% | 0% | 0.04% |
Bitbank tread | 0.01% | 0.01% | 0% |
bitFlyer | 0% | 0% | 0.04% |
QUOINEX | 0% | 0% | 0.05% |
GMO | -0.01% | 0.05% | 0.04% |
Coincheck | 0% | 0% | 0.04% |
ビットメックスはメイカー手数料がマイナス(お金をもらえる)
ビットメックスのテイカー手数料は他社に比べ、少し高め
ということが分かりますね。
メイカー手数料がマイナスなのは、主要な国内取引所と比較しても、ビットメックスの大きな特徴です。
ただしテイカー手数料は高めなので注意しましょう。
(2)海外取引所との比較
続いて、海外取引所と比較してみましょう。
ここではビットメックスと並んで人気のある仮想通貨FX取引所、クリプトGTと比較してみます。
取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 | 資金調達 |
ビットメックス | -0.025% | 0.075% | 変動 |
クリプトGT | 0.045% | 0.045% | 変動 |
ビットメックスはメイカー手数料がマイナス(お金をもらえる)
ビットメックスのテイカー手数料はクリプトGTに比べると高め
ということが分かりますね。
他の海外取引所と比較しても、メイカー手数料がマイナスな点はビットメックスの大きな特徴です。
また、ビットメックスのテイカー手数料は、クリプトGTに比べると高めになっています。
ビットメックス手数料の攻略方法
ビットメックスの手数料は、注意しておかないと手数料で損してしまうこともあります。
しかしビットメックスの手数料を上手く使いこなせば、逆に手数料で稼ぐこともできます。
ここでは、ビットメックス手数料の攻略方法について解説します。
(1)手数料負けに注意する
ビットメックスで稼ぐためには、手数料負けしないように注意する必要があります。
手数料負けとは、取引で稼いだ利益の金額よりも、手数料の金額のほうが大きくなり、結局損してしまうことです。
ビットメックスで手数料負けしないために、気をつけておきたいポイントをご紹介します。
①レバレッジに注意する
高いレバレッジが魅力のビットメックスですが、手数料はレバレッジをかけた分、多くかかります。
ビットメックスでは最大100倍のレバレッジをかけることができます。
これは、預けたお金の100倍の取引ができるということです。
レバレッジ100倍設定で1万円預けた場合、100万円分の取引が可能となります。
例えば元金(証拠金)1.0BTCでレバレッジ100倍設定で50.0XBTを取引する場合で考えてみます。
成行注文の場合、テイカー手数料0.0750%がかかりますね。
手数料は下記のようになります。
50.0XBT×0.0750%=0.0375XBT
1XBT=100万円と仮定すると、なんと4万円近くもの手数料がかかってしまうのです!
つまり、レバレッジ100倍設定の場合、手数料も100倍になるため、元手のお金に対して7.5%もの手数料がかかるとも言えます。
いかに手数料が高いかお分かりいただけたのではないでしょうか。
証拠金に対して手数料がかかると思っていると、思わぬ手数料の高さにびっくりしてしまうことになります。
手数料はレバレッジをかけた後の取引額に対してかかることを、きちんと覚えておきましょう。
②指値注文を優先する
これまで見てきたように、ビットメックスでは指値注文の場合にかかるメイカー手数料はマイナスなのに対し、成行注文の場合にかかるテイカー手数料は高めになっています。
成行注文では高い手数料をとられてしまうので、手数料を抑えてお得に取引するためには、指値注文を活用するのがいいでしょう。
ただし、指値注文の際には注文価格に注意しましょう。
現在の価格から値上がりした場合に利益が出る「ロングポジション」での指値注文の場合で考えてみます。
例えばビットコイン価格が1万ドルの場合に、8000ドルで指値注文を入れてしまうと、強制的に約定し成行注文扱いとなってしまいます。
その場合テイカー手数料がかかってしまい、高い手数料を払わなくてはならなくなります。
指値注文をするときには、現在価格によく注意するようにしましょう。
③「Post Only」機能を活用する
ビットメックスのオプション設定には、「Post Only」という機能があります。
これは、指値注文をするときに選択できるオプションで、指値取引に限定するかどうかを決めることができます。
先ほどご説明した通り、注文価格によっては、指値注文を入れても成行で決済されてしまうケースがあります。
しかし「Post Only」にチェックをいれておけば、成行注文になってしまう場合には注文は自動的にキャンセルされるため、想定外のメイカー手数料を払わずに済みます。
確実にメイカー手数料を受け取りたい人は、ぜひ活用しましょう。
指値注文を行う場合には、なるべく「Post Only」にチェックを入れておくとよいでしょう。
④5時・13時・21時に資金調達率をチェックする
Funding手数料についてすでにご紹介した通り、日本時間の5時・13時・21時に資金調達率の手数料の支払いが行われます。
このタイミングの前に資金調達率を確認し、払いたくない場合は直前にポジションを解約するようにしましょう。
資金調達率は変動しますので、5時・13時・21時の直前に資金調達率をチェックするのがポイントです。
可能であれば5時・13時・21時のそれぞれ1~2分前にチェックしてポジションを取れると良いですね。
手数料がかかるのと反対のポジションを持っている場合は、逆に手数料を受け取ることもできます。
ビットメックスの決済手数料は、ビットコインの場合0.05%なので、それも計算に入れたうえでポジションを持ち越すか解約するか決めましょう。
Funding手数料について意識していないと、いつのまにか残高が減っている・・・ということにもなりかねませんので、しっかり意識しておきましょう。
ビットメックスのユーザーの中には、Funding手数料が高い時に限定して取引をすると決めている人もいます。
(2)メイカー手数料で稼ぐ
これまでご紹介した通り、ビットメックスのメイカー手数料は-0.025%なので、指値注文をすれば手数料をもらうことができます。
指値注文を頻繁に行い、同値撤退することで、メイカー手数料で稼ぎ続けることも可能なのです。
これはレンジ相場(横ばいの相場)で有効な方法で、上昇または下落のトレンドを示しているトレンド相場では、同値撤退ができないリスクがあります。
相場の動きをよく見極めたうえで行うことが大切です。
なお、アルトコインのメイカー手数料は-0.0500%のため、ビットコインよりももらえる額が多くなります。
メイカー手数料で稼ぐならば、アルトコイン取引を上手く活用すると良いですね。
(3)Funding手数料で稼ぐ
日本時間の5時・13時・21時に発生するFunding手数料は、ポジションによっては手数料をもらうことができます。
Funding手数料は‐0.375%~0.375%の間で変動します。
手数料をもらえるポジションは下記のとおりです。
資金調達率が+(プラス)の場合:ショートポジション
資金調達率が-(マイナス)の場合:ロングポジション
これを活用し、時間になる直前にポジションを持って、手数料をもらって稼ぐという方法が可能になるのです。
注文が直前すぎると約定しないことがあるため、2分前には注文しておくと良いでしょう。
指値注文をすれば、メイカー手数料もあわせて受け取ることができます。
過去の資金調達履歴は画面上で確認することができるので、こちらも参考にしてみると良いでしょう。
ただし、資金調達率のパーセンテージが高いと、Funding手数料狙いで注文する人が増え、それに目を付けた大口が逆の注文をしてくるというリスクがあります。
確実に稼げる保証はないので、リスクを念頭に入れたうえで取引を行うようにしましょう。
ビットメックスの手数料まとめ
今回はビットメックスの手数料の仕組みと、手数料で稼ぐ方法についてご紹介しました。
ビットメックスにはメイカー手数料、テイカー手数料などの取引手数料があり、慣れるまでは「ややこしい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ビットメックスはメイカー手数料がマイナスという大きな特徴があるほか、1日3回発生するFinding手数料でもポジションによっては手数料をもらうことができます。
手数料について理解しうまく使いこなせば、手数料を安く抑えながら大きな利益を上げたり、手数料だけで稼ぐこともできます。